震災当日の記憶
３月１１日金曜日、その日は午前中に私が理事を務める調理師専門学校の卒業式が有り、その後学校関係者と会食し午後１時過ぎに会社に戻っていた。４時からは、会社の今後の長期計画に向けてのキックオフ会が予定されていた。
私が社長に就任し１年が経過し、将来ビジョンを発表するため、以前から準備を進めていたもので、会議に向けた資料準備をしていた時だった。２時４６分、ＲＣ造の会社の建物がねじられる様な揺れだった。 怖い！という叫び声が上がった。皆で屋外に出て携帯のワンセグでテレビ放送を見た。これは大変な事になった。阪神大震災の高速道路の倒壊映像、９．１１の貿易センタービルの映像、それらが頭をよぎり、どこか現実感を失ってその後の津波映像に見入っていた。
当然会議は中止、長期計画もペンディングとした。その長期計画では拠点新設は考えていなかった。すぐに入り始めた物資の打診、工事応援の要請に応える内に、何とか現地の役に立ちたいと言う思いが大きくなっていった。
代表取締役社長 小林 建
